원문 : http://blog.otomate.jp/staffblog/2010/04/post-324.html
「何を言っているんです。ラティウムはいつだってこんな気候でしょう」
「でも、春が来たなって思うと、いつもよりも日差しが暖かく感じるわ!
それに、すっごくわくわくしてくるの!」
「ああ! 春は始まりの季節だからな! 自然と気分も高揚してしまうのだろう!」
「うんうん、そうだよね! ほらエストも、春なんだからもっとわくわくしましょ!」
「……はあ……この時期、お花畑の住民は絶好調ですね……」
皆様こんにちは。【ワンド総合】担当、デザインファクトリーのいわたです。
とりあえず毎週薄桜鬼みたいにオープニングシーン的なものを置いておくことにしました!
何もなくても毎週金曜にはこういうのが載ってると思いますので、よかったら見に来てください(笑)
さて、本日のお知らせは【ワンド オブ フォーチュン ポータブル】の公式サイト更新ですね。
システムの項目には追加要素の一部が、そして限定版・予約特典の情報も出ています。
追加要素についてはまだ未発表のものもありますし、そのうちなんとか時間をとって書きたい……!
だがしかしとりあえず今は、毎度恒例の限定版ドラマCDについてですね!
既に収録も終わりまして、私の手元には完成音源がありますが、皆様、今回もアレですよ。
すごくいろんな意味で残念な感じのコントですよ!(笑) タイトルからしてコントですけども。
「進め! ビラール探検隊!~前人未踏の山奥で伝説の財宝を見た!~」
……ああ、今回は殿下フリーダムのターンですねわかります、という皆様のため息が聞こえそうです。
昭和の女である私からすると、探検隊と言われると確実に脳裏に思い浮かぶ番組と替え歌がありますが、
おそらくこのブログを見ている大半の方にはわからないネタかと思います。(笑)
その昔、とっても面白い探検隊もののテレビ番組があったんですよ……。大好きだったんです……。
そんなわけで台本の一部抜粋をして今週は終わりです!
FD関係で書こうと思ってた記事がこの前発掘されたので、来週はそれを更新します! ではでは!
※ちなみに【ウィル・オ・ウィスプ】のコミックス発売記念でワリコミも本日更新しました。
薄葉カゲローの描き下ろしイラストコメントもありますので、よかったらこちらをご覧ください!
ワンド オブ フォーチュン ポータブル 限定版ドラマCD
「進め!ビラール探検隊!~前人未踏の山奥で伝説の財宝を見た!~」より
ビラール
「(ナレーション風に)【こうして、ワタシたちビラール探検隊は、
険しい山の奥へと足を踏み入れることになったのでシタ】」
ノエル
「隠された財宝か。なんとも心踊る言葉じゃないか!」
ユリウス
「財宝かどうかはまだわからないけどね。
でも、あの地図が示してる物がなんなのか、すごく気になるな」
エスト
「(ため息)はあ……なんで僕まで一緒に……」
ビラール
「(ナレーション風に)【期待と不安に胸を躍らせる隊員たち。
果たして探検隊の行く手にハ何が待ち構えているのカ──】」
ユリウス
「あのさ、ビラール。さっきから気になってたんだけど、
そのペンとメモ帳はいったい何……?」
ビラール
「(何やら嬉しそうに)これデスか?
もちろん、探検隊の隊長として探検記を記しているんデスよ」
ノエル
「それはいいアイデアだ! いずれその探検記がベストセラーになって、
僕の活躍が後世まで語り継がれる様が思い浮かぶようじゃないか!」
エスト
「(ぼそっと)むしろ、恥が後世まで残る気もしますけどね……」
SE:すたすたと歩く音
ユリウス
「それにしても、この辺は代わり映えのしない風景が続くね。
木と草ばっかりだよ」
ビラール
「ここまで平和だとつまらないデスね。
この辺りで野生の獣の襲撃でもあれば話が盛り上がるんデスが……」
エスト
「笑顔で物騒なことを言わないでください。
本当にそうなったらどうするんですか、まったく……」
SE:がさがさ、と茂みがゆれる音
一同
「……!?」
ノエル
「ななななんだ!? シカかウサギか野生の獣か!?」
ユリウス
「どうだろう……。一瞬、向こうの茂みに人影のようなものが見えたけど……」
ビラール
「(楽しげに)きっと現地住民、略して原住民デス。
【そのとき、ワタシたちの前に突如、財宝の守護者が立ち塞がったのだ!】デスね!」
エスト
「(呆れて)なんでそんなに嬉しそうなんですか……
この辺りに人が住んでるって話は聞きませんし、どうせサルか何かですよ。きっと」
ビラール
「それなら、まずは威嚇して様子を見てみまショウ。
レーナ・アクア。氷。槍。命を貫くもの。貫け!」
SE:水魔法エフェクト
※ラギとアルバロのセリフ、遠くから聞こえる感じに
ラギ
「(慌てて)おわぁ!? な、なんだ!? なんか飛んできたぞ!?」
アルバロ
「魔法みたいだけど……。
後一歩横に居たら串刺しだったね、ラギくん。惜しい惜しい」
ラギ
「笑いごとじゃねーよ!?」
※ここまで
一同
「(沈黙)…………」
ユリウス
「えっと……今の声って……」
エスト
「(朗らかに)どうやら野生の獣だったようですね。気にせず先に進みましょう。
できれば、これ以上事態がややこしくなる前に」
ノエル
「い、いや、獣どころか、明らかに人の声だっただろう!?」
ユリウス
「二人とも、少し待って。あっちから近づいてくるみたいだ……」
SE:がさがさと草を掻き分ける音
ラギ
「おい、どこのどいつだ!
いきなりこんな物騒な魔法撃ち込みやが……って……」
ラギ&ビラール
「うわあっ!?(おおっ?)」
ラギ
「び、ビラール! ユリウスにノエル、エストまで!」
ビラール
「ラギ。そしてアルバロ。偶然デスね」
アルバロ
「やあ、珍しいところで会うもんだね。
みんな揃って、こんなところで何してるの?」
ユリウス
「それはむしろこっちが聞きたいんだけど……。
アルバロとラギこそ、どうしてここに?」
アルバロ
「俺? 俺はね、今度の実験で使う薬草を採りに来たんだよ。
ラギくんは裏山にちょくちょく来てて詳しいから、案内役を頼んだんだ」
ラギ
「んで、てめーらのほうは何しに来たんだよ。……つーか、その格好は何だ?」
アルバロ
「うん、エストくんはいつも通りの服だけど……
殿下たちは、ベージュの探検帽に短パン、リュックまで背負ってるし。
……んー……ひょっとして、探検ごっこ?」
ノエル
「ごっこじゃない! 本物だ!」
ビラール
「ノエルの言う通りデス。ワタシたち探検隊は、
地図に記された伝説の財宝を求めて探検しているところなのデス」
エスト
「(小声で)いつの間にか伝説の財宝にランクアップしてますね……」
ラギ
「(うさんくさそうな顔で)はあ? 探検? ここにか?」
ユリウス
「うーん、話せば長くなるんだけど……」
SE:時間経過
ラギ
「……つまりあれか。たまたま読んでた探検物に影響されて、
ノエルが持ってきた妙な地図を頼りに、学校の裏山まで宝探しに来たと」
エスト
「……改めて聞かされると頭痛がしてくる状況ですが、残念ながらその通りです」
アルバロ
「水臭いなあ。そんな面白いことしてるなら、俺も誘ってくれればよかったのに」
ビラール
「それならラギもアルバロも、今から一緒に来ますカ?
(楽しげに)ビラール探検隊は、来る者コバマズ去る者オワル、
死してシカバネ拾う者ナシ、デスから!」
* * *
こうしてビラール探検隊に新たな生贄仲間が増えた。
勇敢にも困難な道を突き進む彼らの前に、果たして何が待ち受けるのか!?
そして今回の不憫当番は誰なのか!?
「進め!ビラール探検隊!~前人未踏の山奥で伝説の財宝を見た!~」
超!ご期待ください!!(笑)
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