원문 : http://blog.otomate.jp/staffblog/2009/07/post-128.html
皆様こんにちは。【ワンド オブ フォーチュン】担当、デザインファクトリーのいわたです。
やっぱり今週はあれですか。例の突発七夕祭りに触れなきゃいけませんかね。(笑)
あれですね、毎度のことながら本当に突発です。だって思いついたの前日の夕方ですもん。
ちょっと調べものがあってネット回ってたら、ふと書いてあったんですよ。「明日は七夕です」って。
私、最近季節感とか曜日感覚とか下手すると昼夜の境目すら曖昧になってたもんで、びっくりしちゃって。
おいおい七夕だってよどうすんだよ!と軽く脳内会議をした後、さりげなく島のデスクに向かいました。
「島さん……私ね、今ものすごく大事なことに気づいてしまったんだ……」
「な、なんでしょうか……(ごくり)」
「うん。実はね、明日って、七夕らしいんだよ」
「…………」
「…………」
「……それは……大事?ですね……?」
「うん。大事。つーわけでやるから。やらかすから」
「ああ、いいですね! それすごくいいですよ!」
「だよね! でもごめん私今すごく忙しいから関係各所の打診・手配・実行・陣頭指揮は君に任せた!」
「あ、はい。……え? ええええええええええ!?」
というわけで、島が快く引き受けてくれたので、私は担当ラインの願い事だけ考えて高みの見物でした。
島が指揮をとる=どこかの某S.Y.Kグラフィックチームの阿鼻叫喚が始まるというわけで(笑)、
あの日の夕方は社内がすごくカオスなことになっていたようです。
……短冊にちょこっと願い事書くだけねーって言ってたのに、手書き文字やら何やらと凝りだしたのは
グラフィックチームの秘技・負けず嫌いが発動した結果らしいです。
途中で別の用事があってグラフィックのいる部屋に行ってみたら、えらいことになってて吹きました。
誰がそこまでやれと。(笑) 「だってS.Y.Kが手書きだっていうから!」「うちも負けたくないんで!」
そして眠れる獅子を起こすわけですよまた。
「えーなにーちょっと待ってーだったらうちもやらざるを得ないじゃんかーもうー!」
描き下ろしで超多忙なはずの人がお習字しちゃうわけですよ。ほんと何してんのヨネさん馬鹿すぎる(笑)
まあ、ちょっとガチで忙しすぎるラインもあったので、全部が全部フルパワーではなかったんですが、
こうして折々に遊びが入れられるのは良いですね。ブログならではの手軽さというのもありますし。
かのエイプリルフールのときもそうですが、お客様サービスという前提ではありつつ私たちも楽しませて
もらっています。また何か思いついたら出てくると思いますが、よかったらお付き合いくださいね!
はい。ではせっかくですから、七夕企画のワンド版解説を。(笑)
あれはですね、実は私の中で脳内設定がいろいろあったのです。なんで短冊にあんな言葉を書いたのか、
なんとなく書いてみますね。無駄に長いのでお覚悟を!
事の発端はエルバート先生。体力ないのに頑張って笹の葉をかついでいるところをルルに目撃され、
一体どうしたのかと訊ねられます。するとエルバート先生が七夕の風習を語ってくれるわけです。
「お星さまに願い事をすると、叶う(かもしれない)魔法の短冊ですよー」と。
「わあっ、本当ですか!? 素敵!」と真に受けるルル。エルバート先生はにこにこしながらルルに
短冊を渡します。ルルは自分の分と、大好きなアミィの分と、あともう一枚予備にもらいます。
これで願いを叶えるんだとわくわくしながら駆け出すルルを見送って、エルバート先生は一言。
「まあ子供だましの風習で、魔法なんてかかってませんけど……あれ? まさか本当に信じちゃったり
してませんよね? ……だ、大丈夫ですよね?」
※先生手遅れです。ルルは超信じてます。そういう子です。
というわけで、ルルはその日の夜、アミィと一緒に短冊に願いごとを書きます。
アミィの短冊には「ルルとずっと仲良しでいられますように」と書いてあります。基本です。
書き損じがあるかもと思いきや、ふたりとも上手に書けました。一枚余った短冊はどうしようか?
アミィは、ルルがあげたいと思う人にあげればいいわ、とアドバイス。ルルは一生懸命考えます。
そして翌日。ルルは悩みに悩んで、一番「願いごとを必要としている人」に短冊をあげることに。
そんなわけで選択肢です。
・ユリウス
・ノエル
・ビラール
・ラギ
・アルバロ
・エスト
<ユリウスの場合>
ユリウスは自習室でお勉強中。ルルが話しかけても気づいてくれないので、耳元でわー!と叫びましょう。
それでやっと気づいてくれます。で、短冊の話をするんですが、ユリウスまたもあまり聞いてません。
仕方ないので本を取り上げ、ユリウスの前に短冊を置いて、「ここに欲しいものを書いて」とねだるルル。
まるで今すぐ保証人になれここに印鑑を押せと迫る極悪人のようですが2人とも天然なので気にしません。
ユリウスは「欲しいもの……」と考えて、「倒れない本棚。多分マシューが喜ぶと思う」と書きます。
どうして本棚?と訊ねてみると、昨夜ついにユリウスが借りてきた本が限界を突破して本棚が崩壊したと。
しかも運悪くマシューが本のなだれに巻き込まれ、今日は寝込んでいるのだと。
「あと5冊が限界だって言われたのに、つい7冊借りちゃったんだよね……」と照れ笑いのユリウス。
照れるとこじゃないし問題はそこじゃない、とツッコミながらルルは思いました。
「短冊はマシューにあげるべきだったかも……」
<ノエルの場合>
ノエルは図書館でパルーとケンカ中でした。恥ずかしいのでそこから連れ出して、短冊の説明をします。
ルル同様いろんな意味で純粋なノエルは、とんでもない秘宝をもらったかのごとく大喜びします。
「こんな貴重なものを……ルル、君はなんてやさしいんだ!」。放っておくといつまでも感激してるので
ルルは早く願い事を書いてみて、と急かします。ああわかった、とペンをとりながら、何故かピタリと
静止してしまうノエル。どうしたの?と訊ねると、ノエルは急に慌てだし、ちょっと考える時間が欲しい、
後でまた取りに来てくれないかと言い出します。よくわからないながらもOKするルル。じゃ夜にね!
そして夜。ノエルから受け取った短冊には「世界一」と大きく書かれていました。ノエルらしいかも!と
思いながらも、果たしてこれは願い事なんだろうかと首を傾げるルル。ノエルはどう見てもこれ以上は
ツッコミ禁止だと言わんばかりにルルをごまかし、部屋に戻ってしまいます。まあいっか、と思うルル。
(↓もしもこの日のメモリスがあったなら)
短冊を前に死ぬほど悩んでいるノエル。いきなり短冊に書いて失敗したら恥ずかしいと下書きを始めます。
だがしかし、あれもこれもと書いているうちにメモがびっしり埋まってしまい、とても短冊に書ききれる
量ではなくなってしまいました。困るノエル。しかもその中から願い事をひとつだけ選び出すにしても、
「ああダメだこれはよくないこんなもの書いたら僕がみみっちい男だと思われてしまいそうだ」などと
誰もそこまで気にしないよということまで気にしだす始末。そのうちに約束の時間になってしまい、
やけくそで書きなぐったのがあの「世界一」という文字でした。
※この夜ノエルはまともに短冊を書けなかったことが悔しすぎて眠れなかったそうです。
<ビラールの場合>
ビラールは中庭にいました。いつも通りの笑顔に和みつつ、ルルは短冊の話をします。ビラールはルルが
一生懸命説明するのを微笑ましく見守りつつ聞いてくれます。そして、すぐに書いて!というせっかちな
ルルに笑顔を向けながら、その場でさらさらと短冊にペンを走らせます。ルルは横から覗いています。
「祖国が潤いに満たされるコト」そこまで書いたのを読んで、やっぱりビラールに短冊をあげてよかったと
心から思うルル。ビラールは偉いのね、と言うルルにクスッと笑い、ビラールはそこに更に書き足します。
「もし他に願えるナラ、彼女の欲しいモノが知りたいデス」彼女?と首を傾げるルルに、ビラールは……
「何か欲しいものはありまセンか?」とルルをじっと見つめながら訊ねます。そこでやっと「彼女」が
自分のことだと気づいたルル、「そうじゃないの、私が欲しいもののことは気にしなくていいの!」と
訴えますが、ビラールはニコニコしながら「でも、これもワタシの願い事。それとも、やっぱり夜になって
星が出るまで叶いまセンか?」と。ルルは真っ赤になりつつ困りながら、うーんと悩み続けます。
「……欲しいものはないけど、ビラールともっとお話したいかも!」
「なら、週末はどうでショウ? 一緒に行きたい場所がありマス」とちゃっかりデートの約束です。
※フラグ立ちました
<ラギの場合>
ラギは食堂にいました。しかも、明らかにイライラオーラ全開で怒っています。思わずどうしたのかと
訊ねると、どうやらまたもアクシデントで変身してごはんを食べていたところらしいのですが、何故か
プーペがいつまで経ってもおかわりを持ってこないとか。姿も元に戻っているし、後は晩ご飯のときに
食べればいいんじゃ……と控えめに言ってみますが、そんなルルにラギは言います。
「だったらてめーは目の前に山盛りのケーキがあっても、おやつの時間まで我慢できんのか?」
「…………」
ごめんねラギ、それは無理かも……とアッサリ敗北を認めるルル。ラギの気持ちはよくわかるわ!と
同情する方向へ。そこでやっと気持ちが収まったらしいラギ、何か用だったんじゃないか?と訊ねます。
ルルも短冊のことをようやく思い出し、説明。んなもん決まってんだろ!とラギが書いたのは……
「肉。でけーやつ。おかわり」
それはそうだよね、と納得するルル。なんだか私もお腹が空いてきちゃったかも……とつられて終わり。
<アルバロの場合>
アルバロは外壁にいました。というより、アルバロを探してうろうろしているルルの姿に気づきながら
こっそり後ろを尾けていたようです。おかげでルルは急に背後から声をかけられ、心底びっくりでした。
そんな有害でお茶目なアルバロに、ちょっとむくれながらも短冊の話をするルル。アルバロはへー、と
あまり感心がなさそうに聞くだけ聞いて、「なんで俺にくれる気になったの?」と逆に訊ねます。
(なんでって言われてもアルバロの顔が浮かんだし、それにアルバロが何を願うのか気になったし)と
内心で思いつつ、アルバロに必要なものだと思ったから、などと言い訳するルル。
アルバロはルルの嘘に気づきながらも、その辺はスルーしてとりあえず短冊を受け取ってくれます。
できれば今書いてほしいなあ……とねだられ、サラッと書いてくれるアルバロ。受け取ってみると……
「週末、デートしない? 返事は後で聞きに行くよ」
ものすごく反応に困るルル。やっとの思いで言えたのは「これはお手紙だと思う」の一言でした。
「もちろん知ってるよ。とりあえず渡したから、考えておいてね」とニッコリ笑顔で立ち去ろうとする
アルバロに、「あのね、週末なら――」とすぐにも答えようとするルルの口唇を指で抑え、アルバロは
「だーめ。ここで聞いちゃ面白くないでしょ? 【後で聞きに行く】から楽しみにしててよ」と……。
後っていつ? と聞いても教えてくれないまま立ち去るアルバロ。途方に暮れるルル。後っていつ!?
※忘れたころにやってくる。それがアルバロクオリティ。
<エストの場合>
エストは湖にいました。ルルが「エストー!」と呼びかけながら駆けて来るのを見た瞬間にその場から
立ち去ろうとするエスト。もちろんそんなことはルルが許しません。しっかり捕まってため息です。
「一体何なんですか、用件は?」とツンツンのエストにルルはニコニコ笑顔で短冊を渡し、説明。
一通り聞いた後、エストはにっこりと笑って短冊をルルに突き返し、立ち去ろうとします。あわてて
追いかけ、再び短冊を握らせるルル。欲しいものなんかない、と迷惑顔のエストに、
「エストはもっと毎日を楽しむべきだと思うの! それに、欲しいものだって絶対あるはずだわ!」
そんな必死なルルを見つめるエスト。何故かにやりと笑います。え?と思っていると、確かに願い事は
あるかもしれません、と呟きながら短冊を書きます。そこには……
「煩わしい慣習の撤廃を望みます。あと、これ以上彼女が余計なことを思いつきませんように」
ルルはそれを見て、本当にこんな願い事でいいのかと訊ねます。エストはもちろんですと頷きます。
よくわからないけど……じゃ、これで笹につるしてくるね!ありがとう!と笑顔で立ち去ろうとするルルを
あわてて引き止めるエスト。「まさかとは思いますが、わかっていないんですか?」「何が?」
「……もういいです。よろしくお願いします……」と諦めるエスト。
「? 変なエスト。それじゃ、また明日ね!」と楽しそうに駆けていくルル。
エストが書いた「彼女」って誰のことなんだろう?と気にしつつ、願い事を書いてくれたことがうれしい。
そんなルルさんでした。
……やばい調子に乗って書きすぎた、と思ったのはノエルの項目に入ったところでした。
どうしようこれから薄桜鬼記事書くのに絶対間に合わない気がする。うわーごめんなさいー。
と、とりあえずここからは駆け足で!(まだ書く気か!)
えーと、続々といただいている感想、萌え語り、絶叫、ストレートな要望その他、ありがとうございます!
あと、メールフォームの場所わかりにくかったですか? 申し訳ないです。メールフォームはこのブログの
左側の一番下にリンクが貼ってあるんですよ。ちなみにここです。
ここから送られたメールは、ダイレクトに開発スタッフに届きます。萌え語りとか叫んでるだけとかむしろ
ツッコミしかないようなメールもたくさん届いてますので安心して大丈夫です(笑) 全部読んでます!
というより、特にワンドの感想は、感想自体がひとつの読み物か、もしくは論文かというほどすごいものが
届いていて私もびっくりします! もうめちゃくちゃうれしいんですよ。どこに萌えたって叫ばれるだけで
ニヤニヤしちゃったり、意外なところが気に入られていたりでびっくりしたり。面白いですよねえ!
個人的に一番うれしかったのは、普通はあんまり明言しないような細かいこだわりが伝わってることですね。
私も薄葉さんもそういう地味なことがすごく好きなので、言わないと絶対わからないだろうなーという変な
こだわりがいっぱい詰め込んであるんです(笑) そこに気づいてる人がいると、もううれしくて!
そんなに細かいところまで見てくださってるんだなあと感激してしまいます。
たった一言、ぽつりと届いた感想でも破壊力満点のがあったりして気が抜けません。最近メーラーが鳴ると
一目散に確認しに行く癖がつきました。本当にありがとうございます。大好きです!!
感想を拝見していると、なんと言いますか、やはり一部キャラに非常に戸惑うというかショックというか
パニックというか……とにかくまあ様々な感情を揺さぶられている方が多いようで……(笑)
あまり製品として出したものにこちらがいちいち解説をつけるというのもアレですし、皆様がプレイして
感じたことがすべて、という感じなのですが……うーん……。
もし、敢えてひとつだけ言うならば、私はあれを恋愛ルートだと思って書いていますし、あのEDもまた
ハッピーEDだと思って書いています。多分、少しだけ冷静になってからもう一度見てみると、印象も
変わってくるような……気がします。曖昧な言い方しかできなくて申し訳ないです。発売直後なので……。
うー……困ったな。とりあえず、1年365日ずっと全力投球の人っていないですよね。疲れますよね。
とびっきりの大イベントって、そうそうあるもんじゃないと思います。滅多にないから盛り上がるのかなと。
そういうときは全力投球します。それって誰でも同じことですよね。ほ、ほんとにこれだけ!(笑)
まあとりあえずそういうことです。いろいろ読み解いてみると、きっと楽しいんじゃないかと思います!
では、今週のお土産を置いておきます。先週みんなに耳をつけてみたのですが、ゲーム中で見れるから
まあいっかーと思って省いていたノエルとエストを入れなかったら怒られました(笑) すいません。
なので、ちゃんと全員揃えた壁紙と、それぞれ単品の壁紙をご用意しておきました。
煮るなり焼くなりお好きなように料理してやってください。それではまた来週!(笑)
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